こちらの記事でスポットを当てるのは、鹿児島県は「指宿市」。
…ところでこの「指宿」という漢字、皆さんは読めますか?
実はこれ、「いぶすき」と読みます。
鹿児島に住まなかったら絶対に読めなかったであろうこの指宿も、実は観光スポットとして有名なところです。
その最たるものとして挙げられるのは、やはり「砂むし温泉」でしょう。
まずは、指宿市がどんなところか、そして砂むし温泉とはどんなものか、それを体験できるおすすめの施設についてもご紹介していきます。
指宿とは
指宿市は、薩摩半島の最南端、錦江湾口に位置する、花と緑にあふれた食と健幸のまちです。
(ちなみに鹿児島には、薩摩半島と大隅半島のふたつの半島がありますが、薩摩半島は、日本地図で見たときに左側の半島です。)
市の全域を霧島火山脈が縦断しており、世界的にも珍しい「天然砂むし温泉」をはじめ、豊富に湧出する温泉に恵まれ、年間約400 万人の観光客が訪れます。
市内に湧き出る泉源は1,000か所を超え、まち湯はもちろん家庭でも贅沢に温泉を味わえる、温泉天国。
年間平均気温が暖流の影響で約18度と高く、温暖で亜熱帯的な気候です。
指宿で行われる「菜の花マラソン」は、1年でもっとも早く開催されるマラソンであることでも有名です。
砂むし温泉とは
「砂むし温泉」とは、砂に埋もれて汗を流すユニークな入浴法です。
といっても単に砂に埋もれるだけではないんです…!
指宿のビーチの砂は単なる砂ではなく、温泉に浸った砂であることが特徴。
なんと、海岸に温泉が自然湧出する場所があるんだそう!
そして、この砂むし温泉は、江戸中期の元禄時代に、砂浜に身体を埋め湯治をしていたという記録が残されているほどで、約300年前から受け継がれる、歴史のあるものです。
効能としては、砂に埋もれることによる全身への圧力や、温泉の熱による血管拡張によって、血液の循環が促進されることにより、老廃物の排出や炎症性・発痛性物質を洗い出す効果などが期待できるそう。
その他、神経痛・リウマチ・腰痛・関節痛・骨折・脳卒中後麻痺・むちうち・やけど・虚弱児・アトピー・痔・ぜんそく・糖尿病・胃腸病・月経障害・不妊症・貧血・冷え性・便秘・肥満・全身美容など…
その効能は大学の医学調査でも実証されているそうです。
砂むし温泉を体験できる施設
こちらでは、砂むし温泉を体験できる施設をご紹介していきます。
日帰りで利用可能な施設
まずは、日帰りで利用可能な施設のご紹介です。
砂むし会館 砂楽
海岸に「天然砂むし温泉」、館内には大浴場等を完備し、自然景観等に配慮して造られた施設。
愛称を「砂楽(さらく)」といいます。
波打ち際で、海岸に自然湧出する温泉に浸った砂での砂浴を体験できます。
(満潮時や悪天候時は、屋根付きの砂浴場を利用するそうです。)
鹿児島 砂むし温泉 指宿白水館
鹿児島県民でも一度は泊まってみたいと憧れるお宿。
ですが、砂むし温泉は外来でも利用できます。
その際注意していただきたいのは、外来の場合は、砂むし温泉のみの利用ではなく、元禄風呂の入浴料込みの利用になるということです。
外来入浴の受付を中止する場合もあるそうなので、利用前に確認をするのがよいでしょう。
ランチもセットで日帰り利用が可能な施設
砂むし温泉とランチがセットで日帰り利用が可能な、ありがたい施設もあります。
温泉入浴もでき、まさに日帰りで極楽気分を味わえるお宿です。
休暇村 指宿
こちらの施設には、砂むし温泉とランチがセットになった日帰りプランがあります。
ランチはなんと、地魚いっぱいの海鮮ランチ!
砂むし温泉のあとは、温泉大浴場「知林の湯」で温泉入浴も楽しめます。
宿泊者のみ利用できる施設
続いて、日帰りの入浴はできず、宿泊した場合にのみ利用できる施設のご紹介です。
指宿いわさきホテル
天然の「砂むし温泉」を、海風や波音を聞きながら海のそばで体験できます。
また、砂むし温泉利用後には、まるで空中に浮いているかのように海の景観を楽しめる「砂むし露天風呂」も…!
その他、豊かな眺望と御影石造りの幻想的な浴槽を持つ大浴場に、海(錦江湾)を間近にジャグジーを備えた露天風呂までもが楽しめます。
砂むし温泉と温泉を、これでもか!というくらい堪能できる、贅沢なお宿です。
指宿フェニックスホテル
こちらのお宿では、「砂むし温泉」に入りながら「タラソ(海水)お顔パック」も同時に楽しめます。
女性だけでなく、男性も利用可能です。
こちらは大変人気があり、現在、完全予約制とのこと。
ご宿泊の際は、「砂むし温泉」と「タラソ(海水)お顔パック」のセットプランで宿泊予約をするか、そうでない場合はお宿に確認するのがよさそうです。
ここもおすすめ!指宿の観光名所
池田湖
池田湖は、大昔の火山活動によって形成された、九州最大のカルデラ湖です。
誕生は約5700年前で、周辺部も含め、6回の噴火で現在の形状になりました。
指宿市の天然記念物にも指定されている体長1.8m・胸回り60cm・体重20kgもの大うなぎが数多く生息し、また謎の生物「イッシー」が棲むといわれる神秘的な湖です。
観光名所でありながら、市民の生活を支える水瓶でもあります。
唐船峡そうめん流し
「回転式そうめん流し」は指宿が発祥の地です。
平成の名水百選にも選ばれ、1日10万トンもの水が湧出する唐船峡の京田湧水。
そんな清涼で豊富な湧き水を利用して、食すそうめん流しは格別です。
豊かな自然を感じながら、年間を通じてそうめん流しが楽しめます。
まとめ
こちらの記事では、鹿児島県指宿市のおすすめスポットをご紹介しました。
砂むし温泉や温泉、そうめん流しなど、お子さまからお年寄りまで楽しめるところがいっぱいなので、ご家族でのレジャーにもおすすめの指宿市。
ぜひ一度、足を運んでみてください。
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